夜更けの思索者

土地家屋調査士・行政書士・CALS/EC RCI 橋本伸治のブログです。仕事に関する記事や日頃感じているエッセイなど熟々と書き綴っています。

2009年11月

先日 調査士会関東ブロック協議会主催のADR担当者会同(千葉会)へ出席してきました。

まぁ ほとんどが研修会ではあったのですが、講師の鈴木有香先生の軽快な調停トレーニングが大変面白かったです。
早稲田大学で紛争交渉を研究されている方ですが、ボディコミュニケーションを取り入れた調停スキルは初めての経験でした。
研修会の中で紹介された、あるビデオがとても興味深く、心に止まりましたのでご紹介します。

「A Chairy Tale」
http://www.youtube.com/watch?v=A9idt07-iq8

”椅子物語”とか、”イタズラ椅子”とか翻訳されているのですが、元々は人種差別対策向けの教材だということです。

約10分間 全くの無声映画で、何の予備知識も無いと、一体なにをバタバタやってるのやら?と思われるかもしれませんが、最初の青年の何気ない仕草が、人間と椅子との対立(コンフリクト)を生じさせ、色んな過程を通してお互いが相手のポジション(立場)を理解し合い、見事にこのコンフリクトを解決しています。
その過程をじっくり観察していると、我々のADR業務に通じるところが見えてくるでしょう?と言う訳です。
それと、もう一つ興味深いのは、バックで流れている音楽が、かのビートルズのメンバーだったジョージ・ハリスンがのめり込んだ”ラヴィ・シャンカール”の演奏によると言うところでしょう。
ビートルズFANとしても見逃せない作品であります。
監督はノーマン・マクラレン

ノーマン・マクラレンの作品で検索にヒットした映像に、「Neighbours(隣人)」と言うのがありました。
これはまさに我々の業務に通じる土地の境界問題をテーマにしています。
http://www.youtube.com/watch?v=Wh4DstK2w_Q

最初は仲良く暮らしていた隣人同士が、その境に咲いた綺麗な花を巡って諍いが始まり、最後は悲惨な結末に終わるという、とても考えさせられる映像です。

昨日は、地元支部で、東京調査士会小野孝治先生を講師にお迎えして、座標変換の研修会を行いました。
個人的に大変お世話になっている方ですが、栃木の研修会においでいただいたのは、3年前に私的な勉強会(STK)にお呼びして以来でした。

今回の参加者は32名。
事前にアンケート調査をしたのですが、ヘルマート変換やらアフィン変換を知らない方がかなりの数に上る結果でした。
まして、準拠点選択の意義や方法を今回初めて知ったという方も相当数いたようです。

講師の小野先生は座標変換のソフトを自分で開発され、HP上で無償公開されている大変ありがたい方です。
このソフトを何度かでも使ってる方は研修の内容を理解できていたと思いますが、ほとんどの方が最初は「???」の世界だったのでしょうね。
マクロで組まれたエクセルが、自動で計算処理する様を見てあっけにとられていたようです。
しかし、4時間半の講義が終わる頃は、なんとなくこのソフトの偉大さを理解し始めてきたというところでしょうか。

小野先生の談によると、著名な工学者から、「調査士さんもその辺のことはやってて当然だよね」と言われたとか・・・
しかし、その当然のことを知らず、理解できず、ただ闇雲にマイルールで、それこそ恣意の世界で業務をこなしている方が圧倒的に多いのも哀しい現実です。

西本先生が言われるところの「筆界理論の要素には数理・法理・心理が必要」。
この3要素を適切に“融合”して実務に反映させることができるのは一体いつの日になるか?
私たちの課題はまだまだ遠い道のりです。

聞けば、再来週は福井でも研修会があるとか・・・
人づてに小野先生のHPが世間に知られ、ますます講師の依頼が増えることでしょう。
ご自分のお仕事に響かないことを願ってやみません。

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