2009年4月23日の東京高裁判決は「一般に建築設計契約は、設計図書の作成および引き渡しを目的とする請負契約と解される」という判断を示した。その後最高裁に上告されたが、9月3日却下されて判決は確定した、と言うものである。
建築設計業界では従来建築設計契約は準委任契約と解してきたようである。
しかし、この判決のように設計契約が請負契約となると、原則として、成果物である設計図が完成して初めて設計報酬が支払われることになり、さらに、その設計図に瑕疵があれば、設計者に故意や過失がなくても設計責任が生じることになる、と言う。
裁判ではこの設計図に瑕疵があるか否かが争われたようだ。
つまり、基本設計の後、実施設計に基づいて見積もられた工事金額が予定工事金額を大幅に上回り、工事自体が事実上困難となり、実施設計の債務不履行責任が問われたと言うものである。
我々調査士業界でもこの種の似たような議論は前々からあった。
しかし、今や、測量業務に関しては請負契約、登記申請業務に関しては準委任契約と解するのが現在の大方の趨勢であろうが、設計業界のように一律に請負契約と断ぜられると、逃げ場が無くなるのであろう。
当然の事ながら請負契約となるとその業務が完成するまで請負人の義務が続くことになり、完成まで報酬も請求できなくなる。
もしも登記申請業務を請負契約と解されたならば、例えば、測量→境界立会・確認→分筆・地積更正登記申請→登記完了、というフローで、境界確認が完遂されなかった場合、債務不履行責任を問われることになるわけだ。
これはたまったものではない。たまたま依頼人が隣地とケンカしている現場であったら、受託そのものを拒否せざるを得なくなる・・・
と、いろいろ不都合が生じてくるわけであるが・・・・
この高裁判決、建築業界にどのような波紋を広げるのやら・・・
しかし・・・
もっと恐ろしい事実をつい最近知った。
実は土木工事業界では、基本設計図は単なる積算用のものであって、実際の現場施工では全く使い物にならないため、基本設計図とは別に現場サイドで施工図が勝手に作られ、これに基づいて施工される事が多いという。
これが真実であれば、いやはや呆れた話である。
発注者がその施工図を了解しているならば問題は追完されるであろうが、それが全く示されずに施工されたとしたら、なにがしかの欠陥が発覚した場合、施工サイドはどう責任を取るつもりなのであろう?
発注者・設計者・施工者3者が共通して同じ設計図を認識していなければ、とんでもない事故を招くのは必然であろう。
現場側のエゴの何物でもない。いや、設計サイドのエゴも多分にあるのであろう。
私たちの業界も、李下に冠を正さず、常に誠意ある対応を心掛けたいものである。
建築設計業界では従来建築設計契約は準委任契約と解してきたようである。
しかし、この判決のように設計契約が請負契約となると、原則として、成果物である設計図が完成して初めて設計報酬が支払われることになり、さらに、その設計図に瑕疵があれば、設計者に故意や過失がなくても設計責任が生じることになる、と言う。
裁判ではこの設計図に瑕疵があるか否かが争われたようだ。
つまり、基本設計の後、実施設計に基づいて見積もられた工事金額が予定工事金額を大幅に上回り、工事自体が事実上困難となり、実施設計の債務不履行責任が問われたと言うものである。
我々調査士業界でもこの種の似たような議論は前々からあった。
しかし、今や、測量業務に関しては請負契約、登記申請業務に関しては準委任契約と解するのが現在の大方の趨勢であろうが、設計業界のように一律に請負契約と断ぜられると、逃げ場が無くなるのであろう。
当然の事ながら請負契約となるとその業務が完成するまで請負人の義務が続くことになり、完成まで報酬も請求できなくなる。
もしも登記申請業務を請負契約と解されたならば、例えば、測量→境界立会・確認→分筆・地積更正登記申請→登記完了、というフローで、境界確認が完遂されなかった場合、債務不履行責任を問われることになるわけだ。
これはたまったものではない。たまたま依頼人が隣地とケンカしている現場であったら、受託そのものを拒否せざるを得なくなる・・・
と、いろいろ不都合が生じてくるわけであるが・・・・
この高裁判決、建築業界にどのような波紋を広げるのやら・・・
しかし・・・
もっと恐ろしい事実をつい最近知った。
実は土木工事業界では、基本設計図は単なる積算用のものであって、実際の現場施工では全く使い物にならないため、基本設計図とは別に現場サイドで施工図が勝手に作られ、これに基づいて施工される事が多いという。
これが真実であれば、いやはや呆れた話である。
発注者がその施工図を了解しているならば問題は追完されるであろうが、それが全く示されずに施工されたとしたら、なにがしかの欠陥が発覚した場合、施工サイドはどう責任を取るつもりなのであろう?
発注者・設計者・施工者3者が共通して同じ設計図を認識していなければ、とんでもない事故を招くのは必然であろう。
現場側のエゴの何物でもない。いや、設計サイドのエゴも多分にあるのであろう。
私たちの業界も、李下に冠を正さず、常に誠意ある対応を心掛けたいものである。