夜更けの思索者

土地家屋調査士・行政書士・CALS/EC RCI 橋本伸治のブログです。仕事に関する記事や日頃感じているエッセイなど熟々と書き綴っています。

私が田坂広志という人間と初めて出会ったのは、関東ブロック協議会新人研修での講師を引き受ける、少し前の頃です。ふと本屋で手にした「プロフェッショナル進化論」を目にしたときでした。
それまでは、プロフェッショナルについて法曹倫理的なアプローチで考察してきたことはあったにしても、それ以上に体系的に深掘りして思考することは余りなく、この本を読み終えたときは衝撃を受けました。と同時にそれまでの己の浅薄な考えを恥じ入りました。
以来、田坂広志先生を我が師と仰ぎ、様々な機会を捉えては田坂先生の講義や著作・エッセーなどを見聞きしてきました。
副会長になる頃から、真のリーダーはどうあるべきかを真剣に考えるようになりました。
リーダー論に関する著作は世に掃いて捨てるほどあります。その中で一番私の懐に落ちてくるのが、松下幸之助であり、本田宗一郎であり、稲盛和夫であり、安岡正篤であり、上杉鷹山であり、勝海舟であり、そして田坂広志の著作物でした。

その田坂広志師は、元々は東京大学工学部出身の原子力工学の専門家でした。その後哲学的アプローチを行ったり、経営戦略のアドバイザーなどを務めながら、現在様々な研究機関・ブレインチームを主宰し、政府の委員も務め、多摩大学大学院教授の職にありビジネススクールを主宰しています。

Youtubeでも田坂先生の講義を視聴することが出来るので、折に触れ視聴しています。
その中で、私がまさに魂が揺さぶられるような感銘を受けた講義がこれから紹介する動画です。忘れないようブックマークし、自らを戒めるときに何度も視聴するようにしています。
これは何も私が会長だから偉そうにリーダーはこうあるべき、という紹介をする訳では無く、一人の人間としてどう生きていくべきなのか、そのヒントを掴んでいただければと思いご紹介するものです。少し宗教的匂いがあるので生理的に受け付けないという方もいるでしょう。人生は後悔と反省、修行の連続です。他に責任を求める他責では無く自責の心が自分を育ててくれる。その志を放棄した時、人間の成長は止まると私は確信しています。私も修行の道半ば、死に際まで続くでしょう。騙されたと思って1時間だけ貴方の貴重なお時間を預けてみませんか?

『すべては導かれている ー 逆境を越え、人生を拓く五つの覚悟 ー』

ある田坂先生の講義の中で、メモは取るな、と仰っています。これは、知識の一つとしてノートを取るようになるので、魂に刻み込む覚悟をもって心でノートを取って欲しい、という意味だと私は理解しています。
その意味で、五つの覚悟をここに記しておきますので、それをチラチラ見ながら、動画を聴いていただければ幸いです。

我々の人生は、「幸運に見える出来事」だけでなく「不運に見える出来事」も含め、大いなる何かに導かれている。人類の永い歴史を振返るならば、多くの優れた先人は、その存在を「信じる」ことにより、自らの中に眠る力と叡智を引き出し、人間としての可能性を開花させ、逆境を乗り越えてきた。これらの先人と同様に、我々が「すべては導かれている」という覚悟を定めるならば、その瞬間から人生の風景が変わると、田坂氏は言う。我々は、人生とどう向き合い、覚悟をどのように定めれば良いのか。現代の知の巨人が語る。

すべては導かれている、リーダーは逆境力を培う力を身につけて欲しい。
そのためには5つの覚悟が必要である。

1の覚悟 自分の人生は大いなる何かに導かれている。

2の覚悟 人生で起こること全てに意味がある。

3の覚悟 人生における問題全ては自分に原因がある。

4の覚悟 大いなる何かが自分を育てようとしている。

5の覚悟 逆境を超える叡智は全て与えられる。

では、どうぞ田坂広志の世界へ・・・

https://www.youtube.com/watch?v=qhSRBpML-3U

今までのブログサイトに、投稿のしづらさ等で少し不満がありました。
他のブログのサイトスタイルを色々と見て回ったのだけど、livedoorのブログが割と使いやすそうなので、昨日からこちらに移行しました。

今まで当ブログを訪問していただいた皆様には、やや勝手が違うかもしれませんが、今後はこちらをよろしくお願いします。

読書愛好家にとって、書店は情報の総合商社だ。時間があれば特に用が無くてもぶらついている。
ただ時間が無い時には無理な話になるので、そんな時に重宝しているのがdマガジン。
利用されている方も多いと思うが、知らないという方のために少しご紹介。
docomoによるオンラインサービスであるが、月々たった¥440払うだけで、実に様々な雑誌をスマホ上で読むことができる。PCでも読めるが私は後述するスクショの都合でほぼスマホ読である。登録されている雑誌数は450以上を誇り、全てがほぼ読み放題である。サービス開始時から利用しているヘビーユーザーだ。一つだけ残念なのが、雑誌PRESIDENTの特集記事は毎回ごっそり抜け落ちている。docomoとの契約上の問題らしいので、読みたいときは書店に足を伸ばすしかない。

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ジャンルも様々で、当然興味のない雑誌もあるが、逆に普段なら絶対に手にすることは無いジャンル物でも何気なくさっと見ることができる。場合によっては思いがけないインスピレーションを受ける事もあるので侮れない。女性誌も読むことがあり、女性にとってのトレンドを確認する事も出来る。女性にとってのトレンドキーワードは世界を動かす。要チェックポイントである。
雑誌の種類ごとや記事ごと、おすすめ記事毎にリストアップされたりと、検索が容易なのも魅力的だろう。
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日曜日の午前中に、流し読みしながらお気に入りの記事に到達するのが習慣となっている。
また、これは‼︎と言う記事に出くわしたら、docomoには申し訳ないがスクショして保存してしまう。雑誌は殆どが週刊誌なので、1〜2週間でリスト内容が入れ替わってしまうからだ。
保存したスクショはPCへ移動しPDF化して、場合によっては印刷又はGoogle Driveに保存していつでも何処でも読めるようにしてしまう。ちょっとしたオンラインライブラリーの完成である。

よく、自己啓発系の本として、思考法・整理法関係の書物を読むことが多い。
整理法と言うと、有名なのが野口悠紀雄氏著作の『「超」整理法』ではないだろうか?
「超」勉強法も面白かったが、「超」整理法は、物事や資料の検索法や整理法を論理的に組み立てていて納得感があった。その後「超」シリーズの本が乱発されたのには閉口したが・・・

思考法に関しては、外山滋比古氏著作の「思考の整理学」が大変面白く為になった名著だ。東大生・京大生が読んでる本の一位にランクされたほどである。エッセー形式の本であるが、その一つ一つに緻密な思考が張り巡らされていて、極端に言えば人生観が変わった。もっと若いときに読んでいれば良かった、という感想が社会人から数多く寄せられていて、激しく同意である。

AIにおいては、人間の脳の仕組みに迫るため、ニューラルネットワークの考え方を発明した。そのネットワークを重層的に連結させることによって、AIのプログラムを深層化させ、ディープランニングというSystemを編み出したことから、AIの研究は飛躍的に進化した。今までは、あるデータを入力し、プログラムに適用させて次はこうしなさいと言うコードを人間が書くと、条件が一致すればその通りコンピュータが処理してきた。いわば指示待ち対応型である。それがニューラルネットワーク・ディープランニングを導入したことによって、コンピュータが自律的に判断することが可能になってしまった。その段階になると人間の指示は不要となり、AIが勝手に情報を収集し、勝手に判断して実行に移す。自律反応型である。これはロジカルシンキング法の究極の世界かもしれない。これに感化されたのか、「京大式DEEP THINKING」という本も出たので読んでみた。思考のロジカル化として興味深かったが、タイトルと比べると底が浅いなぁという感想を持った記憶がある。
AIでは全て科学的にロジカルに物事を数値化して処理する。データ量が圧倒的なボリューム、ビッグデータであってもAIはなんら意に介さない。あっという間に処理してしまい、こうなると人間は全く太刀打ちできない。今AI研究は芸術の世界まで脅かしつつあるという。AIがいずれ感情を持つことも十分あり得る。なんとも恐ろしい未来であるが、実現化する可能性が出てきているのがまさに現実である。

AIについては語れば語るほど時間がかかるので、改めて書く機会を持ちたいが、要は、思考法というのはロジックにより更に進化及び深化させることができるということだ。漫然と考えるのでは無く、一定の基準やロジックに従って考えることで、知の技法をブラッシュアップすることが可能であるという事。
こういった意味で思考法そのものを研究することは非常に面白く、また新たな発見も出来るので、脳内のシナプスに新しい刺激が与えられている感覚がある。

以前にも書いたように、私は多読乱読主義者なので、多くの本を同時進行で読むのだが、それらを全て記憶に留めるのは難しい。そのために読書ノートやサマリーノートを取るようにしている。特に「シナプスに刺激を与えるような文章」に出会った時は、我が意を得たりとばかりに、ラインマーカーをつけるだけでは無くノートに必ず書き留める。これが集積すると自分なりの金言集となる。
また、最近始めたのがトレンドキーワードノート。今世間でトレンド(潮流)となっているワード、特にビジネス関連のトレンドワードをネットで検索することが多いのだが、検索するとすぐに答えは出てくる。そこで検索して終わりでは無く、その意味や用例、検索の出典をノートに取ることによって自分なりのトレンドワード集になる。
こういったものが私の知の結晶となる。

思考法そのものに関しては、多様な思考法が編み出されており参考になるのだが、経営管理におけるフレームワークの手法が大変参考になる。
フレームワークにも実に様々な手法があり、それらを全て習熟するのは困難だが、3つだけ大変参考になるフレームワークがある。
1.グルーピング法
2.ロジックツリー法
3.マトリクス法
の3手法である。
グルーピング法は、情報の整理法として最初に行う手法であり、これが出来ていないと問題が整理されず混乱を引き起こす。
ロジックツリー法は、最初に物事を考える際に、課題の要因をツリー形式に要素分解することで、問題の本質を見極めることが出来る。
マトリクス法は、分解した要因を、2つの基軸(例えば重要度と緊急度など)によって4つの象限に分類する方法であり、整理法の最終手段の一つでもある。

思考法やビジネスフレームについては翔泳社から出版された
「思考法図鑑(https://www.shoeisha.co.jp/book/preview/9784798160948)」
「ビジネスフレーム図鑑https://www.shoeisha.co.jp/book/preview/9784798156910
がお薦めである。
下記リンクからサンプルをダウンロードできる(無料だが会員登録が必要)ので、興味があれば覗いてみては如何だろうか。

思考法・テンプレート
https://www.shoeisha.co.jp/book/present/9784798160948

フレームワーク・テンプレート
https://www.shoeisha.co.jp/book/present/9784798156910

日本人は議論することに対してマイナスの感情を持ちやすい民族と言われている。確かに、聖徳太子(厩戸皇子)の十七条憲法において「和を以て貴しと為す」と定められてより、相手と論争するのでは無く、周囲と和を乱すこと無く団結する人間関係を築くことに腐心してきたのも事実であろう。(これには実は解釈の誤解が含まれているが・・・)

昔若かりし時にディベートに触れる機会がよくあった。
世間的にディベートと聞くと、まくしたてる弁論で相手を論破することが目的のようなマイナスの印象を与えてしまうかもしれないが、れっきとした伝統的思考法の一つである。
一般的には、競技として一種ゲーム感覚で行うこともあるが、企業においては社内研修の一環としてディベートを採用することもある。この場合は「研修ディベート」と呼ばれる。社員の能力開発を目的としたり、企業が抱える課題に対する解決策を立案する場合だったり、新商品や新サービスを開発する際に全社的に議論をしたりと、問題解決手法として高く評価されている。

ディベートの構造は簡単に言えば下記のようになる。

まず前提段階として、議論すべき命題(論題)を設定し、ルールを確認する。

肯定側と否定側のチーム(各3~5名程度)及び審判団を編成する。

肯定チームは、論題に関する知識修得のための資料を徹底的に収集し、作戦会議を開き肯定を是とする立論を策定する。

否定チームは、肯定チームが立論してくるであろう論点を予測し、これを批判できる資料収集を行い、作戦会議を開き、否定を是とする立論を策定する。

ディベートの開始:
まず肯定チームから立論(肯定を是とする主張)を行う。

否定チームが反対尋問(質問のみ)を行う。

否定チームが立論(否定を是とする主張)を行う。

肯定チームが反対尋問を行う。

否定チームが反駁(相手主張の欠陥を指摘し説明を求める)を行う。

肯定チームが反駁を行う。

否定チームが第二反駁(相手反駁に対する反論)を行う。

肯定チームが第二反駁を行う。

審判団が理由を述べて勝敗を判定する。

ざっとこんな感じで、テーマにもよるが1時間から長くても2時間程度でディベートを終了させる。それぞれのチーム内で立論・反対尋問・反駁(第一・第二・・・)を受け持つ人は必ず別人を当てる。基本的にディベート中はチーム内で作成会議を行う余裕はほぼ与えられないので、事前の作戦会議において、自分達の主張にどこまで説得力有る論理・立証材料を用意できるか、相手チームがどのような立論を立ててくるかを予測・仮定できるか、反論(反駁)できる材料をどこまで用意できるか、自分たちの立証に対する反駁にどこまで説得力有る反論をできるか、などをどこまで準備する事ができるかでほぼ勝敗が決すると言える。もちろんディベート中の瞬発的な論理修正能力も必要である。

要は、ある命題に対して、肯定・否定をいかにロジカルに説明できるかが鍵となる。また判定する審判団はこれらを十分理解したうえで何方がより論理的な説得力があったかを見極める力を必要とされるので、通常、肯定チーム・否定チーム・審判団を順番に入れ替えて、全員が全てのパートを受け持つようにする。これによって思考がより一層深掘りされ、論理が独善的に陥ることが無くなり、より客観的に命題に対する解決策の本質を見定めることが出来るようになる。

入門編としてYoutubeで学生によるディベートの模様が公開されているので、興味があったら覗いてみてはどうだろうか。
「論題 日本は首相公選制を導入すべきである 是か非か」
https://www.youtube.com/watch?v=6CEAzMpOSwM&t=1168s

また、ディベートの基礎について、英語教育で有名な松本茂先生の講義も大変有意義で面白い
https://www.youtube.com/watch?v=3kbO1A73I7s


ビジネスの世界では、このディベートの手法が様々な局面で応用されている。身近なところでは裁判における弁論がまさにディベートの応用であろう。原告側・被告側はそれぞれ主張立証・反対尋問を行うことによって相手の立論の穴を指摘し、裁判官(審判団)に対して自分たちの主張を受け入れるよう説得する訳である。

また、ちょうど今アメリカでは大統領選で候補者が火花を散らしているが、候補者の討論会では、横断幕にどうどうと候補者ディベートと明記されている。共和党候補のトランプ氏と民主党候補のバイデン氏の討論会はまさに絶好のディベートであり見物であろう。ただトランプ氏の立論には感情論が多分に含まれることがあり、ディベートとしての質は低いように感じる。

このディベートをチーム戦ではなく、肯定・否定両チームを自分一人でやろうというのが「一人ディベート」である。これは命題に対して常に自己を客観化する力量が求められ、更に思考を一人で深掘りすることが出来る。思考力を一気に高いレベルまで持って行くことができるのでお薦めである。ただ立論に穴が空きやすいのも事実であるので、誰か第三者に審判をしてもらうと更に効果的であろう。

私も議論を深掘りさせるときは、一人ディベートを行うようにしている。立論に際しては、コンサルタントがよく使うビジネスフレームワークの手法を利用する。これについては機会があるときご紹介したい。

皆さんも一人ディベートを行い、思考の深掘りを極めては如何だろうか?

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